コラム

公開日: 2025/12/23

SDGs対応として文房具はどこまで有効？企業が導入しやすいサステナブル文房具10選

SDGs対応を求められても、大きな投資や専門的な施策は難しいと感じる企業は少なくありません。そうした中で注目されているのが、文房具や事務用品といった身近な備品の見直しです。
この記事では、企業が導入しやすいサステナブル文房具10選と、選定時に押さえるべき考え方を解説します。

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1．企業が導入しやすいサステナブル文房具10選

※価格は2025年の価格になります。

（1）PILOT パイロット B2p Bottle To Pen ゲルボールペン 0.7mm

引用：Amazon

『PILOT パイロット B2p Bottle To Pen ゲルボールペン 0.7mm』は、再生素材を活用したSDGs施策を、日常業務の中から始めたい企業に適した文房具です。ペットボトル由来のリサイクルプラスチックを使用しており、素材面での環境配慮を具体的に説明しやすい点が特徴です。
また、替芯に対応しているため、使い捨てを避けながら廃棄物削減とコスト管理の両立を図ることができます。

メーカー	PILOT（パイロット）
価格	890円
こんな企業におすすめ	・再生素材を使った具体的なSDGs施策を備品レベルから始めたい・文房具の入れ替えだけで環境配慮の取り組みを説明できる状態を作りたい・替芯対応により廃棄物削減とコスト管理を両立したい

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（2）ゼブラ油性ボールペンジムノック 0.7 赤 10本 B-KRB-100-R

『ゼブラ油性ボールペンジムノック 0.7』は、価格・耐久性・環境配慮のバランスを重視したい企業に適した定番の事務用ボールペンです。再生プラスチックが使用されており、エコマーク認定・グリーン購入法適合商品として、説明根拠を確保しやすい点が特徴です。
まとめ買いしやすく、日常業務に自然に組み込みやすいことから、無理のないSDGs対応を進めたい企業に向いています。

メーカー	ゼブラ（ZEBRA）
価格	677円
こんな企業におすすめ	・コストを抑えつつ環境配慮型の文房具へ切り替えたい・グリーン購入法対応など調達基準に合う製品を選びたい・全社で大量に使用する文房具を継続可能な形で見直したい

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（3）コクヨコピー用紙 A4 白色度80% 紙厚0.09mm 500枚

『コクヨコピー用紙』は、日常的に大量消費される紙製品を、環境配慮の観点から見直したい企業に適した定番のコピー用紙です。コクヨならではの品質を保ちながら、再生紙やFSC認証対応などの選択肢もあり、調達基準に環境配慮の要素を組み込みやすい点が特徴です。
大量使用する部門でも、紙の再生素材や環境性能を基準に選ぶことで、資源使用量の削減につながります。

メーカー	コクヨ（KOKUYO）
価格	891円
こんな企業におすすめ	・大量消費する紙製品を環境配慮型に切り替えたい・再生紙やFSC認証対応など選定基準を明確にしたい・社内外に環境配慮の取り組みを示したい

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（4）エイプリル(April) PaperOne コピー用紙 A4 500枚

『エイプリル(April) PaperOne コピー用紙』は、日常的に使用するオフィス用紙を、環境とコストの両面から見直したい企業に適したコピー用紙です。この用紙はカーボンニュートラル認証などの環境配慮要素を満たしているため、調達基準に環境負荷低減の視点を取り入れやすい点が特徴です。
大量消費する部門でも、環境配慮の根拠として説明しやすく、購買ルールに組み込むことで資源使用量の削減に貢献できます。

メーカー	エイプリル（April）
価格	1,880円
こんな企業におすすめ	・環境配慮認証のある用紙を調達基準に組み込みたい・大量消費用紙をサステナブルに見直したい・社内外への環境配慮施策を説明したい

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（5）プラス PPフラットファイル A4 縦ロイヤルブルー 10冊

『プラス PPフラットファイル』は、日常的に使用する保存・整理用品を、環境配慮の観点で見直したい企業に向いたファイルです。ポリプロピレン（PP）素材を用いながらも、耐久性が高く長く使える設計であるため、買い替え頻度を下げ、廃棄物削減につながります。
また、オフィス全体で備品を見直す際の選定基準としても扱いやすく、環境配慮の取り組みを社内外に示したい企業に適した製品です。

メーカー	プラス（PLUS）
価格	2,960円
こんな企業におすすめ	・長寿命で廃棄物を減らせる文具を導入したい・日常的な保存用品から環境配慮を進めたい・調達基準に耐久性・環境配慮の条件を取り入れたい

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（6）ナカバヤシ古紙再生紙メモ帳リサイクルメモ

『ナカバヤシ古紙再生紙メモ帳リサイクルメモ』は、日常的によく使うメモ帳を環境配慮型に置き換えたい企業向けのサステナブル文房具です。古紙を原料とした再生紙を使用しており、資源の再利用を促進しつつ廃棄物削減につながる点が特徴です。
日々の業務で使われる消耗品として取り入れやすく、再生素材活用の具体例として社内外に示しやすい点もメリットです。

メーカー	ナカバヤシ
価格	632円
こんな企業におすすめ	・日常消耗品を再生紙に切り替えて環境配慮を進めたい・調達基準に再生素材使用を明確に取り入れたい・社員の日常使用を通じて環境意識を高めたい

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（7）キングジムクリアホルダー

『キングジムクリアホルダー』は、オフィスで頻繁に使用する書類整理用品を環境配慮の観点から見直したい企業におすすめのファイルです。丈夫で長持ちする設計のクリアホルダーは、買い替え頻度を下げることで廃棄物削減につながり、資源使用量の抑制にも寄与します。
文書管理の定番アイテムとして社員が日常的に使うため、全社的なサステナビリティ意識の醸成にも役立ちます。

メーカー	キングジム
価格	1,618円
こんな企業におすすめ	・日常の書類整理用品から環境配慮を進めたい・耐久性・長寿命を選定基準に加えたい・全社的な備品管理をSDGs対応につなげたい

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（8）3M ポスト・イット再生紙シリーズ

『3M ポスト・イット再生紙シリーズ』は、オフィスで日常的に使用される付箋を、環境配慮の視点で見直したい企業に適した製品です。本シリーズは再生紙を原材料としているため、使うだけで資源の再利用を促進し、廃棄物削減につながる点が特徴です。
視認性や付箋としての機能を損なうことなく環境配慮の要素を取り入れられるため、社内外に具体的な取り組みとして説明しやすい利点もあります。

メーカー	3M
価格	1,773円
こんな企業におすすめ	・日常の付箋を再生紙素材に切り替えて環境配慮を進めたい・調達基準に再生素材使用を取り入れたい・社員の環境意識を備品から高めたい

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（9）トンボ鉛筆木物語鉛筆

『トンボ鉛筆木物語鉛筆』は、天然木を活かした素材感と、持続可能性を意識した設計が特徴の鉛筆です。シンプルで日常業務でも使いやすい定番アイテムであるため、全社員が使う消耗品として導入しやすい利点もあります。
調達基準においては、原材料の由来や管理基準を明確にすることで、環境配慮の取り組みを具体的に示す助けになります。

メーカー	トンボ鉛筆
価格	443円
こんな企業におすすめ	・天然素材を活用した文具で環境配慮を進めたい・調達基準に原材料の由来や管理を明確にしたい・日常消耗品を通じてSDGs対応を進めたい

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（10）三菱鉛筆（uni）ジェットストリームエコパッケージ

『三菱鉛筆（uni）ジェットストリームエコパッケージ』は、書き心地の良さで定評のあるジェットストリームシリーズに、環境配慮を加えた油性ボールペンです。エコパッケージを採用し、プラスチック使用量の削減や簡易包装により廃棄物削減に寄与する設計になっています。
使いやすさと環境配慮を両立しているため、全社員が日常的に使う備品として導入しやすく、調達基準に環境配慮の項目を加えたい企業に向いています。

メーカー	三菱鉛筆（uni）
価格	113円
こんな企業におすすめ	・日常使用するペンを環境配慮型へ切り替えたい・包装削減や簡易包装を調達基準に加えたい・書き心地と環境配慮の両立を重視したい

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2．SDGsに貢献できるサステナブル文房具の定義とエコ文房具等との違い

ここでは、企業活動としてSDGsやESGに位置づけるための考え方を、具体的な文房具の種類ごとに解説します。

（1）再生素材・再生紙を活用した文房具

再生素材・再生紙を活用した文房具は、企業がSDGs対応として導入しやすい代表的な選択肢です。
古紙パルプを使用したコピー用紙や、再生プラスチック・再生PETを用いたボールペンやファイルなどがあり、新たな資源採取を抑えながら廃棄物削減に貢献できます。

文房具の種類	主な再生素材	確認したいポイント
コピー用紙	古紙パルプ	再生紙比率・認証の有無
ボールペン	再生PET・再生プラ	使用率・替芯対応
ファイル類	再生プラスチック	耐久性・表示根拠

数値や認証が示されている製品を選ぶことで、社内外に対して説明しやすいSDGs施策として位置づけることができます。

（2）資源使用量や廃棄物削減に配慮した文房具

資源使用量や廃棄物削減に配慮した文房具は、使用時や廃棄時の環境負荷を抑える設計が特徴です。替芯や詰め替えに対応した筆記具、耐久性を高めた長寿命設計、過剰包装を省いた簡易パッケージなどが代表例として挙げられます。
これらは廃棄物の発生量を抑えるだけでなく、購入頻度を減らすことで資源消費全体の削減にもつながります。

配慮の観点	文房具の例	実務上のメリット
詰め替え対応	ボールペン・マーカー	廃棄物削減・購入回数低減
長寿命設計	ファイル・収納用品	買い替え頻度の抑制
簡易包装	ペン・消耗品	包装ごみ削減・管理効率化

企業にとっては、環境配慮と同時にコスト削減や購買管理の効率化を図れる点も重要であり、調達ルールに組み込みやすい実務的なサステナブル文房具と言えます。

（3）エコ文房具・環境配慮文房具との違い

エコ文房具や環境配慮文房具という表現は、環境に良さそうという印象で使われることが多い一方、判断基準が曖昧になりやすい傾向があります。これに対し、サステナブル文房具は、再生素材の使用率、第三者認証の有無、製造や廃棄段階への配慮など、客観的な根拠をもとに説明できる点が特徴です。
企業活動としてSDGsやESGに位置づけるには、感覚的な表現ではなく、どの点に配慮しているかを明確に示す必要があります。

用語	特徴	企業での扱いやすさ
エコ文房具	印象的・広義な表現	説明が抽象的になりやすい
環境配慮文房具	配慮意識はあるが基準不明確	判断基準が属人的
サステナブル文房具	数値・認証で説明可能	SDGs・ESGに位置づけやすい

社内外への説明や情報発信では、用語を使い分け、根拠を伴った表現を行うことが重要です。

3．企業がSDGsに配慮した文房具を取り入れるメリット

SDGs対応というと大きな投資や制度改革を想像しがちですが、文房具の見直しは比較的取り組みやすい施策の一つです。
ここでは、企業がサステナブル文房具を導入する具体的なメリットを解説します。

（1）大きな投資をせずに始められる

サステナブル文房具は、設備投資や新たなシステム導入とは異なり、日常的に購入している文房具を環境配慮型の製品に切り替えるだけで取り組みを形にできます。そのため、中小企業でも導入のハードルが低く、短期間で実行可能です。
経営層から「まずは何か具体的な施策を示したい」と求められた場合にも応えやすく、実務担当者が現実的に進めやすいSDGs施策として位置づけられます。

（2）全社員が関与でき、継続しやすい

文房具は、特定の部署や担当者に限定されず、組織全体で取り組みやすい点が特徴です。イベントやキャンペーンのような一過性の施策とは異なり、業務に組み込まれることで自然と継続されやすくなります。
日常的に使う備品を通じて環境配慮を意識する機会が増えることで、社員一人ひとりの理解が深まり、社内全体への浸透にもつながります。

（3）調達・購買の見直しとして実務に落とし込みやすい

サステナブル文房具の導入は、新たな業務フローを構築する必要がなく、調達・購買ルールの見直しとして実務に落とし込みやすい点が特徴です。既存の購買基準に環境配慮の観点を加えるだけで対応できるため、現場の負担を最小限に抑えられます。
総務・購買・管理部門が主導しやすく、責任範囲が明確であることも実務上の利点です。従来の取引先やEC調達を活用できるケースも多く、無理なく継続可能な施策として位置づけられます。

（4）環境配慮の姿勢を社内外に示しやすい

サステナブル文房具は、FSC認証や再生素材の使用など、取り組み内容を具体的に説明できる要素を備えた製品が多く、企業活動として定着しやすくなります。こうした取り組みは、ホームページや会社案内、採用広報などにも記載しやすく、対外的な情報発信にも活用できます。
身近な備品を通じて環境配慮を実践していることが伝わるため、企業としてどのような姿勢で事業に取り組んでいるかを示しやすい施策です。