資源循環の書籍おすすめ12選!入門・法務理解・実務向けで厳選して紹介
資源循環という言葉は知っていても、社内で説明できるほど理解できていないと感じる企業担当者は少なくありません。
この記事では、資源循環の書籍をテーマに、入門・理論・実務の違いを整理し、立場や目的に合った一冊を選ぶ視点を解説します。
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1.【入門向け】資源循環の書籍のおすすめ6選
(1)産業廃棄物と資源循環

『産業廃棄物と資源循環』は、産業廃棄物処理を軸に資源循環の全体像を整理できる一冊です。廃棄物処理法の成り立ちや最新の法改正、コンプライアンスの考え方を押さえたうえで、サーキュラーエコノミー、脱炭素、DXといった近年の政策・社会動向との関係を解説しています。著者は環境省で要職を歴任しており、制度と現場の両面から論点がまとめられています。
| 本書の特徴 | ・産業廃棄物処理を軸に資源循環の全体像を整理 ・廃棄物処理法とコンプライアンスを実務目線で解説 ・サーキュラーエコノミーや脱炭素など最新動向を反映 |
(2)資源循環論から考えるSDGs

『資源循環論から考えるSDGs』は、SDGsの理念や目標一覧と関連付けながら、資源循環を構造的に理解できます。廃棄物・資源利用・経済活動の関係を体系的に整理しつつ、なぜ資源循環がSDGs達成の基盤になるのかを論理的に解説しています。制度や実務の細部よりも、考え方や枠組みの理解に重点が置かれており、SDGsと資源循環の全体像を整理したい企業担当者に適しています。
| 本書の特徴 | ・SDGsを資源循環の視点から構造的に整理している ・廃棄物・資源利用・経済活動の関係を論理的に解説 ・制度解説よりも考え方・枠組みの理解に重点を置いている |
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(3)産業廃棄物と資源循環

『産業廃棄物と資源循環』は、産業廃棄物処理業を軸に資源循環の現状と将来像を整理した実務観点の内容です。廃棄物処理法や関連法令、コンプライアンスを概観したうえで、低炭素化、再生可能エネルギー、ビジネスモデル転換、人材育成といった論点を解説しています。災害廃棄物や水銀廃棄物、建設廃棄物など具体的テーマにも踏み込み、業界全体の課題と展望を俯瞰できる構成です。
| 本書の特徴 | ・産業廃棄物処理業を軸に資源循環の実務と将来像を整理 ・廃棄物処理法やコンプライアンスを踏まえた実践的解説 ・災害廃棄物や建設廃棄物など具体テーマを網羅 |
(4)資源循環型社会

『資源循環型社会』は、日本のリサイクル制度を具体例とともに確認しながら、資源循環を支える制度設計を理論面から整理しています。ペットボトル、家電、自動車、建設廃棄物などの課題を踏まえ、潜在資源価値や生産物連鎖制御の考え方を提示しています。さらに東アジアを中心に、広域資源循環の枠組みを提案し、廃棄物を価値へ転換する社会経済システムの方向性を示した構成です。
| 本書の特徴 | ・日本のリサイクル制度を具体例から理論的に検証 ・潜在資源価値と生産物連鎖制御の考え方を提示 ・東アジアを含む広域資源循環の制度設計を論じている |
(5)資源循環革命

『資源循環革命』は、資源循環を環境対策だけでなく、資源安全保障や国際資源情勢の観点から捉え直しています。資源開発や国際プロジェクトに携わってきた著者の経験を踏まえ、日本が資源争奪戦の中で直面するリスクや、製品を作りっぱなしにしない循環の必要性を整理しています。制度や法務の細部よりも、世界の資源動向と日本の立ち位置を俯瞰し、資源循環をなぜ進めるべきかを理解できるため、企業担当者の背景理解や入門の視野拡張に有効です。
| 本書の特徴 | ・資源循環を資源安全保障/国際情勢の視点から捉えている ・世界の資源動向と日本の立ち位置を俯瞰できる ・制度論よりも背景理解と視野拡張に重点を置いている |
(6)プラスチック再資源化の基礎と応用

『プラスチック再資源化の基礎と応用』は、プラスチックの再資源化を化学・材料の視点から整理する技術系の専門書です。リサイクルの前提となる樹脂特性や劣化、分別・選別の考え方を踏まえ、再生材化や処理プロセスの論点を体系的に解説しています。製造業・素材関連の実務者、研究者、技術寄りに学びたい担当者の参考資料として有効です。
| 本書の特徴 | ・プラスチック再資源化を化学/材料の視点で体系的に整理 ・樹脂特性、劣化、分別/選別など基礎前提を丁寧に解説 ・技術/研究寄りの実務者向けの専門的リファレンス |
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2.【法務理解】資源循環の書籍のおすすめ3選
(1)プラスチック資源循環促進法

『プラスチック資源循環促進法』は、プラスチック資源循環促進法の条文を中心に、新旧対照表などで改正点を確認できる法務向け資料です。プラスチックのごみ削減やリサイクル強化に向け、製造事業者の設計指針や認定の仕組み、提供事業者に求められる削減対応など制度の要点を把握するのに役立ちます。条文を根拠に社内説明や規程整備を進めたい担当者、改正内容を正確に確認するのに適しています。
| 本書の特徴 | ・プラスチック資源循環促進法の条文を中心に構成 ・改正点を新旧対照表で確認できる ・社内説明や規程整備の根拠資料として使いやすい |
(2)廃棄物リサイクル・資源循環の法規制とリスク管理

『廃棄物リサイクル・資源循環の法規制とリスク管理』は、廃棄物処理・リサイクルを巡る法規制を横断的に整理し、企業が直面しやすい法的リスクの捉え方を解説する実務向け書籍です。サステナビリティ施策や事業多角化に伴い、廃棄物・資源循環の論点が経営基盤に直結する中、行政処分や罰則につながり得るポイントを把握するのに役立ちます。制度を断片的に追うのではなく、社内説明やチェック体制づくりの前提知識として活用できます。
| 本書の特徴 | ・廃棄物/リサイクル関連法規を横断的に整理 ・行政処分や罰則につながるリスク視点を重視 ・社内説明やチェック体制構築の前提知識に適する |
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(3)廃プラスチックの現在と未来

『廃プラスチックの現在と未来』は、廃プラスチック問題を資源循環の観点で整理する一冊です。海洋プラ問題を背景に、国内外で何が起きているのか、どのような対策が進んでいるのかを、資源循環社会の考え方、法制度、技術的対応の3側面からまとめています。科学的根拠に基づき現状を把握できるため、研究・技術検討の前提整理や、政策動向を踏まえた社内説明資料の裏付けにも有効です。
| 本書の特徴 | ・廃プラスチック問題を資源循環の視点で体系整理 ・法制度/政策動向と技術対応を横断的に把握 ・社内説明や検討資料の根拠整理に使いやすい |
3.【実務向け】資源循環の書籍のおすすめ3選
(1)プラスチックの資源循環に向けたグリーンケミストリーの要素技術

『プラスチックの資源循環に向けたグリーンケミストリーの要素技術』は、プラスチックの資源循環を化学・材料技術の観点から体系的に整理する書籍です。近年話題になっている海洋プラスチック問題を軸に、高分子材料の合成、再生・再資源化の方法、国内リサイクルの現状といった論点をまとめ、循環に必要な要素技術を実務に落とし込める段階に向けて理解できます。技術選定や研究開発、素材設計の検討に役立つ内容であり、製造業や素材関連で技術的に資源循環へ取り組みたい担当者に特に適しています。
| 本書の特徴 | ・プラスチック資源循環を化学/材料技術の観点から体系整理 ・高分子合成、再生/再資源化など要素技術を網羅 ・研究開発や素材設計を検討する技術者向けの専門書 |
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(2)資源循環のための分離シミュレーション

『資源循環のための分離シミュレーション』は、資源循環に寄与する分離操作をテーマに、基礎原理とシミュレーション解析の事例をまとめた技術書です。資源循環が重視される社会背景や、分離操作が使われる具体的な実用例も示し、研究開発が必要となる理由から理解できる構成になっています。数式は必要最小限に抑えて、基礎を重視して解説しているため、理系に苦手意識がある場合にも入門として理解しやすいです。
| 本書の特徴 | ・分離操作の基礎原理とシミュレーション事例を整理 ・社会背景と実用例を踏まえて理解できる構成 ・数式を抑えた基礎重視で初学者にも入りやすい |
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(3)資源の循環利用とはなにか

『資源の循環利用とはなにか』は、資源循環を経済システムと制度設計の問題として捉え、それに対する実務理解を深められる書籍です。天然資源の確保と廃棄物発生の抑制という二重の課題を、市場任せでは解けない理由を整理し、環境負荷などの外部コストを踏まえたモノの流れの制御や、生産と廃棄を統合する国内資源循環システムの考え方を示しています。グッズ(有価物)とバッズ(逆有償物)の理論を軸に、資源循環を理論面から理解しながら基礎固めたい場合に向いています。
| 本書の特徴 | ・資源循環を経済システムと制度設計の問題として整理 ・外部コストや市場の限界を踏まえた理論的枠組みを提示 ・国内資源循環の考え方を基礎から理解できる |
4.資源循環の書籍を読書した後の最初のアクション

ここでは、検討を進めるための最初のアクションを解説します。
(1)自社の資源フローの可視化
自社の資源フローを可視化し、現状を把握するには、原材料の投入から製造・物流・販売・回収・廃棄までの流れを工程別に並べ、どこで、何が、どれだけ発生しているかを整理します。併せて、廃棄物の種類、処理方法、委託先、コスト、法令上の区分、再資源化の余地を棚卸しすると、改善対象を具体化できます。書籍で得た用語や判断軸を当てはめることで、体系的な理解を通じた次の施策検討や社内説明に使える土台が整います。
(2)社内勉強会の実施
環境対応は部署ごとに関心や理解度に差が出やすく、前提が揃わないままでは議論が噛み合いません。書籍を社内の共通理解として落とし込み、資源循環の定義、背景、企業に求められる視点を整理しましょう。勉強会では用語や考え方を統一し、自社の課題にどう関係するかを共有することで、属人的な理解を避け、次の施策検討や部門横断の議論につなげやすくなります。
(3)競合他社等のサーキュラーエコノミー事例を調査する
成功事例だけでなく障壁や失敗要因も含めて比較することで、自社で再現可能な論点と、優先的に検討すべき打ち手が見えやすくなります。書籍で紹介されたビジネスモデルが、自社に近い業界でどのように成立しているかを追い、回収・再利用の仕組み、収益源、パートナー構造、必要な設備や物流、コストとKPI、制度・認証などの前提を整理しましょう。
5.まとめ
資源循環の理解は、用語の暗記ではなく、制度・ビジネス・技術のつながりを押さえることが起点です。
読後は知識で止めず、資源フローの可視化、社内の共通認識づくり、事例調査へ進めると、社内説明や方針検討に活かしやすくなります。