サステナブル経営の本おすすめ10選!目的にあわせた選定基準も紹介
サステナブル経営について調べ始めたものの、SDGsやESGなど専門用語が多く、何から本を読めばよいか迷う担当者は少なくありません。この記事では、サステナブル経営の書籍を探している企業担当者向けに、入門から実務・経営判断まで、目的や検討段階に応じて選びやすい書籍を解説します。
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1.サステナブル経営のおすすめ書籍10選
(1)いまこそ、本物のサステナビリティ経営の話をしよう

『いまこそ、本物のサステナビリティ経営の話をしよう』は、サステナビリティを企業の中長期的な競争力を左右する経営課題として捉え直すことを目的とする書籍です。欧州企業の先行事例を参照しながら、環境配慮と収益性を両立させる考え方を対話形式で整理しています。SDGsやESGを表層的に理解している段階から一歩進み、経営判断や社内説明に耐える軸を持ちたい場合に適しています。
| 本書の特徴 | ・サステナビリティを競争力につながる経営戦略として整理 ・欧州先行企業の事例を通じて考え方を深掘り ・経営判断や社内説明に使える軸を提示 |
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(2)サステナブル経営とコーポレートガバナンスの進化

『サステナブル経営とコーポレートガバナンスの進化』は、コーポレートガバナンスの考え方を、制度改定や市場環境の変化とあわせて落とし込むことを目的とする実務書籍です。コーポレートガバナンス・コードの再改訂や東証市場改革を踏まえ、取締役会の役割、資本市場との向き合い方、人的資本への注力などを具体的に解説しています。サステナビリティ対応を経営管理やマネジメントの問題として捉え直したい経営企画・IR・サステナビリティ担当者が、自社の検討課題を整理するのに有効です。
| 本書の特徴 | ・コーポレートガバナンス/コード改訂や東証市場改革を踏まえた最新整理 ・サステナブル経営を経営管理/マネジメントの課題として解説 ・取締役会、資本市場、人的資本など実務論点を具体的に整理 |
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(3)サステナブル経営

『サステナブル経営』は、サステナブル経営をSDGsの理念論にとどめず、企業活動全体にどう組み込むかを学術的視点から体系的に整理した書籍です。マーケティング、市場対応、組織・人的資源管理、会計・企業価値評価といった複数の分野を横断し、サステナブル経営の全体像を解説しています。個別施策ではなく、経営の構造として理解したい企業担当者や、社内で共通認識をつくるための基礎資料を求める場面で適した内容です。
| 本書の特徴 | ・マーケ/組織/会計まで横断しサステナブル経営を体系的に整理 ・個別施策ではなく企業活動全体への組み込み方を解説 ・社内の共通理解づくりに使える基礎資料になりやすい |
(4)サステナブル経営とサステナブル金融の接続

『サステナブル経営とサステナブル金融の接続』は、企業のサステナブル経営と、投資家・金融機関側のサステナブルファイナンスを同じ土俵で整理し、両者をつなぐ論点を解説した書籍です。非財務情報の開示、マテリアリティの設定、投資家との対話(エンゲージメント)などを軸に、経営の取り組みを資本市場へどう伝え、企業価値や社会的インパクトの議論へ接続するかを整理しています。サステナビリティ部門だけでなく、経営企画・IR・財務が横断で方針を整える際に、共通言語と検討軸をつくる目的で活用できる内容です。
| 本書の特徴 | ・サステナブル経営とサステナブル金融を同じ視点で整理 ・非財務情報開示/マテリアリティ/投資家対話の論点を体系化 ・経営企画/IR/財務の横断検討に使える共通言語を提供 |
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(5)SXの時代~究極の生き残り戦略としてのサステナビリティ経営

『SXの時代〜究極の生き残り戦略としてのサステナビリティ経営』は、サステナビリティで、事業そのものを変革する経営戦略として捉える考え方を整理した書籍です。サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)を軸に、事業ポートフォリオやビジネスモデルの見直し、KPI設計、マネジメントの仕組みづくりまでを具体的な事例とともに解説しています。サステナブル経営を成長戦略や競争力強化に直結させたい経営層や企画担当者が、全社的な方向性を整理するのに有効です。
| 本書の特徴 | ・SXを軸に事業変革を経営戦略として整理 ・事業ポートフォリオ/ビジネスモデル/KPI設計まで踏み込む ・先進企業の事例とマネジメント設計で実行イメージを作れる |
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(6)図解ポケット サステナビリティ経営がよくわかる本

『図解ポケット サステナビリティ経営がよくわかる本』は、サステナビリティ経営の基本的な考え方や背景を、図表を用いてコンパクトに整理した入門書です。SDGsやESGといった関連用語の位置づけから、企業がサステナビリティ経営を進める理由、導入の流れや実践事例までを一冊で俯瞰できる構成となっています。専門用語をなるべく登場させずに解説しているため、サステナビリティ分野に初めて触れる担当者もなるべく時間を抑えて理解できます。
| 本書の特徴 | ・図表中心で用語と全体像を短時間で把握できる ・導入の流れと実践イメージを一冊で俯瞰できる ・初学者向けに専門用語をかみ砕いて説明している |
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(7)サステナブル経営と資本市場

『サステナブル経営と資本市場』は、ガバナンス改革やESG投資の拡大といった資本市場の変化を前提に、企業がサステナブルな経営を競争力と企業価値の向上へ結び付ける考え方を整理した書籍です。ROEや株主還元、エンゲージメント、取締役会評価、情報開示などの論点を扱い、投資家側の要求を正しく理解したうえで、経営としてどう対処すべきかを理論と実務の両面から解説しています。IRや経営企画、ガバナンス対応に携わる担当者が、資本市場との対話に必要な前提知識と検討軸を整理しやすいです。
| 本書の特徴 | ・ESG投資/ガバナンス改革の背景を整理 ・投資家が重視する評価軸を理解できる ・企業価値向上につなげる考え方を学べる |
(8)最新 リスクマネジメント経営

『最新 リスクマネジメント経営』は、新型コロナや気候変動、サイバーリスクなど不確実性が高まる環境を前提に、リスクマネジメントを経営の中核として位置づける考え方を整理した書籍です。全社的リスクマネジメントや危機管理、BCP、気候変動対応などを取り上げ、レジリエンスとサステナビリティを両立させるための実務的な視点を解説しています。リスク対応を個別対策で終わらせず、経営判断や組織運営にどう組み込むかを整理したい経営層や実務責任者に適しています。
| 本書の特徴 | ・全社的リスクマネジメントの考え方を整理 ・BCP/気候変動/サイバーなど最新リスクに対応 ・経営判断にリスク視点を組み込むヒントが得られる |
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(9)サステナブルビジネス 「持続可能性」で判断し、行動する会社へ

『サステナブルビジネス 「持続可能性」で判断し、行動する会社へ』は、ユーグレナ創業者の出雲充が、自社の経験を軸にサステナブルビジネスの考え方と実践の背景を語る書籍です。収益性を含めた持続可能性を判断基準に置く姿勢を提示し、ソーシャルビジネスの考え方や創業の原点、事業づくりのプロセスを通じて価値観の転換を促進させます。制度や開示の整理よりも、経営の思想や意思決定の軸を掴みたい担当者が、サステナビリティを自分ごと化する内容です。
| 本書の特徴 | ・ユーグレナ創業者の体験ベースで思想と意思決定軸を語る ・儲かるかより持続可能かを優先する価値観を提示 ・ソーシャルビジネスの考え方と実践例で自分ごと化しやすい |
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(10)物流業 4つのサステナブル・ビジネスモデル

『物流業 4つのサステナブル・ビジネスモデル』は、物流(ロジスティクス)を事業のライフラインとして捉え、物流を起点に競争力を高める考え方とビジネスモデルを整理した書籍です。成長企業の事例を踏まえながら、物流機能を単にコストではなく価値創出の仕組みとして扱い、物流業務改革や新規事業のヒントを提示しています。物流部門の改善にとどまらず、サプライチェーン全体の最適化や事業戦略としてロジスティクスを活用したい企業担当者が、検討の視点を広げる目的で活用できる内容です。
| 本書の特徴 | ・物流をコストではなく競争力を生む戦略機能として整理 ・成長企業の事例を軸に物流起点のビジネスモデルを4類型で提示 ・物流改革/新規事業/SCM最適化まで、検討視点を広げられる |
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2.サステナブル経営の本を自社の段階にあわせて選ぶ方法

サステナブル経営に関する書籍は、内容や難易度にばらつきがあり、自社の状況に合わない本を選ぶと定着に失敗しやすくなります。ここでは、フェーズごとに押さえる内容を踏まえ、サステナブル経営の本の選び方を解説します。
(1)導入期:概念の理解と必要性を言語化できる本を選ぶ
導入期は、サステナブル経営が求められる背景や目的が社内で共有されておらず、SDGs・ESG・CSRなどの用語も混同されやすい段階です。このフェーズでは、定義と全体像を体系的に整理でき、なぜ自社に必要なのかを説明できる本を選びます。制度や事例を追う前に、リスクと機会、経営課題との関係を言葉にできると、上司への報告や部門間調整が進めやすくなり、取り組みが形だけで終わることを防げます。
(2)推進期:具体的なフレームワークや事例が豊富な実践本を選ぶ
推進期では、施策設計や実行プロセスを具体化できる書籍が必要なため、フレームワークやロードマップ、KPI設計、先行企業の事例が豊富に整理された実践書を選ぶことが有効です。自社の規模や業種に近い実践内容を参照することで、取り組みの優先順位や現実的な進め方を想定しやすくなります。現実的な未来を想定できる本を選ぶことで、計画倒れを防ぎ、継続的なサスティナブル経営を実行できます。
(3)定着期:サステナビリティ開示などの対応を学べる専門本を選ぶ
定着期では、取り組み内容を社外に説明し、評価を受ける段階に入るため、サステナビリティ開示やESG評価に対応できる専門書が必要になります。このフェーズでは、統合報告書や非財務情報開示の考え方、投資家・取引先が重視する視点、関連ガイドラインの整理を学べる本を選びます。実務に即した解説を通じて、情報発信と社内管理を結び付けることで、単発施策にとどまらない持続的な経営判断につなげやすくなります。
3.本で得た知見を実際のサスティナブル経営ポイント

ここでは、書籍で得た知見を社内の議論や施策検討に落とし込み、実際に行動を動かすためのポイントを解説します。
(1)社内の共通言語で認識のズレを解消する
サステナブル経営が進まない主な要因は「SDGs」「ESG」「カーボンニュートラル」などの用語が社内で統一されていないことにあります。これは特に社内文化が醸成しきれていない導入期に顕著となる傾向にあり、書籍の整理された定義や論点を参照し、我が社におけるサステナビリティとは何かを明確に言語化することが求められます。
権威ある書籍のロジックを共通の拠り所にすることで、部門間の認識のズレを抑え、経営層への報告や全社向け説明においても一貫した説明がしやすくなります。さらに論理性と根拠を備えることで、サスティナブル経営そのものの成功率も高められます。
(2)他社事例を自社シミュレーションに落とし込む
推進期では、他社事例をそのまま真似るのではなく、自社のビジネスモデルやサプライチェーンに当てはめて検討する視点が重要です。自社の境遇や業種などにあわせた実践書を活用し、そこで提示されている事例をもとに想定されるリスクと機会を洗い出すことで、自社独自の方向性を描きやすくなります。
さらに、他社ではこう進めたが、当社の強みを活かすならこの選択肢があると整理できれば、説得力のある検討資料にもつながります。成功例だけでなく、失敗や軌道修正が記された書籍は、自社にあわせた現実的な判断を支える材料になります。
(3)反対意見に対する論理的なカウンターを用意する
サステナブル経営の推進では「コストが増えるだけ」「本業が回らなくなる」といった反対意見が現場から出る場合があります。導入後に問題が顕在化しない場合にも、局所的な負荷を避けるための措置と経済的合理性に基づく説明を用意することで、サスティナブル経営の根幹となる持続性の条件をクリアできます。
論理的な説明を実施するためにも、書籍に示されたデータや理論を根拠に、サステナビリティへの投資が中長期的なコスト削減や採用力の強化につながることを説明します。市場環境や将来の競争力という客観的な視点を根拠として示すことで、マネージャー層との対話を軸とする現場の意見を踏まえた現実的な対応方法も実施しやすくなります。
4.まとめ
サステナブル経営は、流行や理念で終わらせるのではなく、自社の経営判断や実務に結び付けて理解することが重要です。そのためには、目的や検討フェーズに合ったサステナブル経営 本を選び、概念整理から実践、開示対応まで段階的に知識を深める必要があります。