ECRSの本おすすめ10選|4原則を実務で使う入門書を比較 

📋 目次

    ECRSの本を読むことで、排除・結合・交換・簡素化という4つの視点を体系的に整理でき、どの業務から手を付ければ効果が大きいのかを判断する基準を持つことができます。

    この記事では、ECRSの本おすすめ10選を初心者向け・製造現場向け・オフィス業務向け・事例重視の4つの目的別に整理し、それぞれの特徴と理解できる内容を解説します。

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    1.目的別に選ぶECRSの本

    (1)ECRSを基礎から学びたい初心者向けの本

    ①業務改善の問題地図

    引用:Amazon

    業務改善の問題地図』は、改善が進まない組織の構造を「地図」として整理した書籍です。経営陣が施策を丸投げする、現場が本音を出せない、ツールを導入したのに仕事が増えるといった典型的なつまずきを取り上げ、それぞれの原因と打ち手が示されています。
    手法を学ぶ前に、自社の改善がなぜ空回りするのかを把握したい場合に有効です。

    本書のメリット・改善が進まない原因を組織構造から整理できる
    ・ツール導入が失敗するパターンを事前に把握できる
    ・手法の前提となる進め方と巻き込み方を理解できる

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    ②今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい作業改善の本 新版

    引用:Amazon

    今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい作業改善の本 新版』は、トヨタ生産方式を考える会(日刊工業新聞社)が、金を使わず知恵を使う作業改善の進め方を図解で整理した書籍です。トヨタ生産方式をベンチマークとしながら、ムダの見方、ECRS、標準作業、目で見る管理といった基本概念が見開き単位でまとめられています。
    製造業以外の担当者でも読み進められる構成のため、ECRSを含む改善手法の入り口として活用できます。

    本書のメリット・作業改善の基本用語を図解で短時間に整理できる
    ・設備投資の前に知恵で改善する順序を理解できる
    ・ECRSやIEの位置づけを全体像の中で把握できる

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    ③ナットク現場改善シリーズ よくわかる「IE七つ道具」の本

    引用:Amazon

    ナットク現場改善シリーズ よくわかる「IE七つ道具」の本』は、IE(インダストリアル・エンジニアリング)の代表的な分析手法を入門者向けに解説した書籍です。工程分析、稼働分析、動作研究、時間研究、マテリアル・ハンドリング、プラント・レイアウト、事務改善という7つの領域が章立てで整理されています。
    ECRSで改善案を出す前提となる「現状をどう測るか」を身につけたい場合に有効です。

    本書のメリット・改善の前提となる現状分析の手法を体系的に整理できる
    ・工程分析記号や観測手順を具体例で理解できる
    ・製造現場だけでなく事務工程の改善視点も把握できる

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    (2)製造現場の工程改善に取り組む担当者向けの本

    ①新人IErと学ぶ 実践 IEの強化書

    引用:Amazon

    新人IErと学ぶ 実践 IEの強化書』は、公益社団法人日本インダストリアル・エンジニアリング協会が編集し、IE活動の全体像と実務の勘どころを対話形式でまとめた書籍です。動作・作業、工程、ライン、施設全体、経営という5つのレイヤーごとにムダ排除のアプローチが整理され、動作経済の原則やMMチャート、ラインバランシングなどの技法が図解されています。
    「改善策を考えるには順番がある」という前提でECRSの考え方が扱われており、現場で成果につなげる進め方を確認できます。

    本書のメリット・対象レイヤー別に改善アプローチを整理できる
    ・Q&A形式で改善手法の使い分けを理解できる
    ・分析技法と改善策の接続の仕方を把握できる

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    ②新版 IEの基礎

    引用:Amazon

    新版 IEの基礎』は、IEの理論と技法を体系的にまとめた書籍です。工程分析、連合作業分析、動作研究、PTS法、時間研究、稼働分析、ワーク・サンプリング法、標準時間、プラント・レイアウトと経済性評価まで、IEの主要領域が網羅されています。
    大学の経営工学系科目で長く教科書・参考書として用いられてきた一冊であり、入門書で得た知識の根拠を確認したい段階で参照するのに適しています。

    本書のメリット・IEの技法を理論的な背景とあわせて整理できる
    ・標準時間や経済性評価まで含めて体系的に把握できる
    ・入門書の内容を裏付ける原典として参照できる

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    (3)オフィス業務の効率化に取り組む担当者向けの本

    ①オフィスの業務改善100の法則

    引用:Amazon

    オフィスの業務改善100の法則』は、オフィスワークの改善ツールを100項目にまとめた書籍です。日常業務、ダンドリと手順、情報共有、ミス防止、モチベーションの5章構成で、それぞれの改善手法が図解で示されています。
    いったんその仕事をやめて問題がなければムダである、という「排除」を起点とした考え方が軸になっており、間接部門の改善に取りかかる際のツール集として活用できます。

    本書のメリット・オフィス業務の改善手法をツール単位で選べる
    ・会議や報告のムダを削減する具体策を把握できる
    ・「やめてみる」を起点とした判断基準を理解できる

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    ②業務改革、見える化のための業務フローの描き方

    引用:Amazon

    業務改革、見える化のための業務フローの描き方』は、業務フローの標準記法であるBPMNの描き方を解説した書籍です。描き方が統一されていないと継続的な改善につながらないという課題を前提に、誰が読んでも同じ意味になるフローの記述ルールが段階的に整理されています。
    業種別の業務フロー例や改善実施例も収録されており、ECRSを適用する前段の可視化を実務レベルで進めるのに有効です。

    本書のメリット・業務フローを標準記法で描く手順を整理できる
    ・部署間で解釈がずれない可視化の方法を理解できる
    ・可視化から改善・システム化へつなぐ流れを把握できる

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    ③効率化30%を実現する ホワイトカラーの業務改善

    引用:Amazon

    効率化30%を実現する ホワイトカラーの業務改善』は、間接部門の業務時間を削減するための実践手順をまとめた書籍です。業務体系表や自己業務改善点検表、業務マップといった帳票の記述要領を示したうえで、基本業務・管理業務・専門業務・流れ・行動形態という5つの切り口で改善着眼が整理されています。
    すべての業務を洗い出して改善対象とする方式であり、削減目標を掲げて全社的に取り組む場合の進め方を確認できます。

    本書のメリット・改善に使う帳票と記入方法を具体的に把握できる
    ・改善着眼を切り口別に整理してアイデアを出せる
    ・担当者・スタッフ・管理者の役割分担を理解できる

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    (4)具体的な業務改善事例から学びたい担当者向けの本

    ①儲かるメーカー 改善の急所

    引用:Amazon

    儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉』は、柿内幸夫氏(改善コンサルタント)が、長年の現場指導で蓄積した改善の要点を101項目に集約した書籍です。基本レベルの改善から、モノの流し方の見直し、企業体質の変革に関わる上級レベルの改善まで難易度別に整理されています。
    1項目が短くまとめられたハンドブック形式であり、現場での教材や改善提案の着眼点として使いやすい構成です。

    本書のメリット・改善の着眼点を難易度別に段階を追って把握できる
    ・現場指導の実例から具体的な打ち手を確認できる
    ・小さな改善を積み上げる進め方を理解できる

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    ②業務改革の教科書 ― 成功率9割のプロが教える全ノウハウ

    引用:Amazon

    業務改革の教科書 ― 成功率9割のプロが教える全ノウハウ』は、業務改革プロジェクトの進め方を4つのフェーズで整理した書籍です。構想づくり、現状調査・分析、将来の姿の設計、意思決定という流れに沿って、ヒアリング技術や業務改革の王道施策、リスク対応などが解説されています。
    成否を左右する立ち上げ期に重点が置かれ、実名の企業事例と実際に使われたツールが示されているため、改善を組織的なプロジェクトとして進める際の指針になります。

    本書のメリット・改革プロジェクトの立ち上げ手順を段階的に整理できる
    ・現状調査から施策立案までの実務ツールを把握できる
    ・投資判断や社内合意の進め方を事例から理解できる

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    2.本で学んだECRSを業務改善に活かす実践方法

    ※AI生成によるイメージ画像

    ECRSを業務改善に活かすには、実際の業務に当てはめて改善につなげる手順を整理することが必要です。対象業務の現状を把握したうえで改善案を検討し、実行と検証を重ねながら、継続できる形へ整えていきます。

    ここでは、本で学んだECRSを業務改善に活かす実践方法を解説します。

    (1)対象業務の工程を可視化する

    ECRSで改善案を検討する前に、対象業務を作業単位に分解し、現在の流れを可視化します。工程分析や業務体系表を使い、業務のどこで作業や判断が発生しているかを整理します。

    確認項目記録する内容
    所要時間各作業にかかる時間
    頻度作業が発生する回数
    担当者作業を担当する人
    工程の区分付加価値を生む作業、確認・待ち・移動など

    記録する際は、担当者による違いが生じないよう、表記方法や作業を分ける粒度をそろえます。同じ基準で工程を整理しておけば、改善対象を特定しやすくなり、ECRSによる改善施策を実施した後も、変更前後の業務を比較するための基準として活用できます。

    (2)排除・結合・交換・簡素化の順に改善案を検討する

    可視化した工程に対しては、ECRSの順序どおりに検討することが原則です。最初に「その工程は必要か」を問い、目的を果たしていない作業を排除します。排除できない場合に、分散した作業や担当をまとめる結合を検討します。

    次に、工程順序や担当者、実施場所、タイミングを入れ替える交換を検討し、最後に残った作業の手順や書式を単純にする簡素化を行います。この順序を守らずに簡素化から入ると、本来は不要な作業を効率化してしまい、投資に見合う効果が得られません。

    (3)効果と実現性から改善施策の優先順位を決める

    洗い出した改善案は、すべてを同時に実行できるわけではないため、優先順位を整理する必要があります。削減できる時間やコストといった効果の大きさと、実行に必要な期間、費用、関係部署の調整といった実現性の2軸で評価します。

    評価の際は、効果が大きく実現性も高い施策から着手し、効果が大きくても難易度が高い施策は準備期間を設けて計画に組み込みます。数値化しにくい施策についても、対象人数や発生頻度から概算を置くことで、判断の根拠を共有できる状態にします。

    (4)改善施策を小規模に実行して効果を検証する

    優先順位を決めた施策は、いきなり全社展開せず、対象を絞って試行します。特定の部署や工程、期間を限定して実施することで、想定外の影響や現場の負荷を早い段階で把握できます。

    検証では、可視化の段階で記録した所要時間や件数を基準値として、実施後の数値と比較します。想定した効果が出ない場合は、原因が施策そのものにあるのか、運用方法や周知にあるのかを切り分けます。試行の結果を踏まえて内容を修正し、展開範囲を段階的に広げていきます。

    (5)改善後の業務手順を標準化して定着させる

    改善による効果を確認できたら、変更後の業務手順を標準作業や業務マニュアルとして明文化します。個人の工夫にとどめず、担当者が変わっても同じ手順で業務を進められる状態に整えます。

    整備する項目内容
    手順書改善後の作業手順を明文化する
    保管方法社内で参照できる場所に集約する
    更新ルール更新担当や改定履歴の残し方を決める

    運用開始後も手順と実際の業務にずれがないかを確認し、変更が生じた場合は手順書にも反映します。申込・問い合わせ・受発注などの社外との接点を見直した場合も、新しい処理方法を業務手順に組み込み、改善後の状態を継続できる形に整えます。

    3.まとめ

    ECRSの本は、排除・結合・交換・簡素化という4つの視点を体系的に整理し、業務改善の検討順序を判断基準として持つための手段になります。初心者向け、製造現場向け、オフィス業務向け、事例重視という目的別に選ぶことで、自分の役割と対象業務に合った内容から着手できます。

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