フリーランスにホームページ作成を依頼するとコストを抑えながらも高品質なホームページ作成が可能な場合があります。ただし、経験や技術が不足しているフリーランスに依頼してしまうと品質が低下し、ホームページ作成の目的を果たせないリスクに注意が必要です。

本記事では、フリーランスにホームページ作成を依頼する際のケースごとの費用相場や注意点を解説します。

なるべく費用を抑えて高品質なホームページ制作を依頼したい場合には、ぜひ参考にしてください。

フリーランスにホームページ作成を依頼する費用相場

ホームページ作成を依頼する場合、費用はサイトの目的や規模、求めるデザインによって大きく変わります。そのため、業者側は工数を明らかにしにくいことから、上限価格を提示していないことも多いです。

そのため、料金が提示されていないからといって怪しい業者というわけではありません。
反対にいえばおおよその工数が把握できれば、金額の目安を検討しやすくなります。

ここでは、サイトの種類や役割に応じたフリーランスにホームページ作成の費用相場を紹介します。

※あくまでも目安となりますので、より正確な金額はご依頼を検討しているフリーランスにご確認ください

コーポレートサイトは10万円～100万円

以下の表は、代表的なコーポレートサイトの費用相場をまとめたものです。

一口にコーポレートサイトといっても会社概要だけを掲載するシンプルな構成から、サービス紹介や採用情報を充実させた中規模サイト、デザイン性や演出にこだわったブランディング重視のサイトまで幅広く存在します。

以下でそれぞれの概要と簡単な注意点を解説します。

1.シンプルな企業紹介サイト

トータル5ページ程度で基本情報のみを掲載するシンプルな設計で、コストを抑えられます。比較的短期間で制作できることも特徴。

2.中規模企業サイト

複数のサービス紹介ページや事業内容ページがあり、情報量が多くなるほど、コストがかかる傾向。SEO対策やレスポンシブ対応を求める場合には、より予算に余裕を持たせる必要があります。

3.本格的なブランディングサイト

デザイン性を重視し、企業または商品イメージを打ち出す演出を追究するサイト。オリジナルデザインやアニメーションを多用する場合、長い制作期間が必要な場合もあります。

4.高機能サイト（EC機能含む）

動的コンテンツや予約システム、決済機能も含むコーポレートサイトは、機能実装に工数がかかるため費用が高額になりやすい傾向。

ECサイトは20万円〜300万円

ECサイトはいわばインターネット上に店舗を構えている状態となるため、サイト単体で収益の発生を見込むことができます。
そういった付加価値だけでなく、ECサイトは決済機能や商品管理機能などが必須となるため、コーポレートサイトと比較すると制作コストが上がります。

以下でECサイトの種類と主要機能、費用目安を紹介します。

1.簡易ECサイト（テンプレート利用）

簡易ECサイトとは、既存のテンプレートを活用したシンプルなECサイトです。デザインに一定の制約はあるものの、基本機能は揃っているため、スタートアップや小規模事業に適しています。

2.中規模ECサイト（カスタマイズあり）

商品点数が多い場合や、利用者目線の利便性を追究したい場合に向いています。レビュー機能や商品検索も備えるため、うまく機能すれば高収益を狙うことができます。

3.フルスクラッチの本格ECサイト

独自デザインと機能をゼロから構築するため、会社や商品のブランディング効果が高まります。大量の商品データ管理や、複数の決済方法に対応するための技術が必要で、100万円以上かかることも珍しくありません。

ブログサイト・オウンドメディアは10万円～100万円

企業のブログやオウンドメディアは、Webメディア限定の情報発信するメディアを指すことが一般的です。

ブログサイトやオウンドメディアを運用することで、インターネット上で会社や商品の知名度を高められ、結果として広告費や採用コストの削減につなげられます。

以下は主要なブログサイト・オウンドメディアの種類ごとの費用相場です。

1.ブログサイト

WordPressのテンプレートを利用し、コストを抑えながら基本的なブログ機能を搭載します。

2.中規模メディアサイト

記事投稿の効率化やSNS連携を重視し、デザインカスタマイズを施したサイトです。カテゴリーページやタグ機能を備えた設計により、コンテンツが増えてもユーザーが使いやすい構造にします。

3.大規模オウンドメディア

ブランディングとSEOを重視し、独自デザインを追求できるため、費用が高額になるケースが多いです。

採用サイトは20万円〜150万円

採用サイトは、人材獲得を目的に作成するWebサイトです。
人材獲得競争が激化している現代において、応募者との最初の接点となる採用サイトの役割はますます大きくなっています。

「コーポレートサイトがあるのに、採用サイトを別途作成する必要があるのか？」はケースによって異なります。採用サイトの必要性については、こちらの記事でご確認いただけます。

採用サイトの種類や機能ごとの費用相場は、以下のとおりです。

1.シンプルな採用サイト

会社概要や募集要項を掲載するシンプルな構成で、デザインテンプレートを活用するためコストを抑えられます。基本情報を伝えることで、企業イメージを明確にすることが目的です。

2.応募フォーム付き採用サイト

応募者情報を管理するためのデータベースや自動返信メール機能を備えたサイトです。複数職種を一括管理できる機能が求められる場合や、大量の応募者を効率的に処理したい企業に適しています。

3.高品質なブランド採用サイト

企業の魅力を最大限に引き出すデザイン性が特徴で、動画コンテンツやインタラクティブな演出を多用し、求職者の関心を引きつけます。特にブランド価値を高めたい企業に適しています。

月額サポートや保守契約は月額1万円～10万円が目安

ホームページは公開して終わりではなく、必要な情報の更新が重要となります。

主な更新作業・保守には以下のようなものがあります。

1.簡易更新対応

主にテキストの修正や画像の差し替え、ブログ記事の投稿代行などが含まれます。更新頻度が少ない企業や静的なサイト運用をしている場合には、コストパフォーマンスが高い選択肢です。

2.セキュリティ対策・バックアップ対

WordPressサイトでは、プラグインやテーマの更新がセキュリティ強化に直結します。脆弱性を放置するとサイバー攻撃のリスクが高まるため、定期的なアップデートが欠かせません。

3.トラブル対応込みの総合サポート

特にECサイトやコーポレートサイトでは、アクセス障害が売上や企業イメージに直結するため、迅速な対応が必須です。システム復旧やデータ改ざん対応を含むため、コストは高めとなることが一般的です。

セキュリティ対策、障害発生時のトラブル対応などがあり、それぞれの企業ニーズに応じて必要なサポートのみを受けられる場合があります。

ホームページ制作の費用が変動する要素とは？

ホームページ制作の費用が変動する要素には、サイトの種類やページ数、そして依頼先の需要などがあります。

ここでは、ホームページ制作の費用が変動する要素について簡単に解説します。

依頼先の需要

ホームページ制作の費用は「その人や制作会社にどれだけの依頼が集まっているか＝需要」によっても大きく変動します。

人気のフリーランスや制作会社は、常に多くの案件を抱えているため、限られた時間の中で選ばれた案件に集中する必要があります。そのため、自然と単価も高く設定されている傾向にあります。

サイトの種類

シンプルな企業紹介サイトやブログサイトは比較的低コストですが、ECサイトやポータルサイトなど、複雑な機能を搭載する場合は費用が高額となります。

サイトの規模とページ数

ホームページ制作の費用を左右する要因の一つに、サイトの規模やページ数が挙げられます。ページ数が多いほど制作工数が増え、その分コストがかさむ傾向にあります。

大規模なオウンドメディアやECサイトで数百ページに及ぶケースであれば、搭載する機能によっては制作費用が100万円以上に達する場合もあります。

デザインの凝り具合

独自のUI/UXデザインやアニメーション効果を多用するサイトは、制作者に高度なスキルが必要なため、高額になる傾向があります。

費用対効果を意識して適切な機能やデザインを判断することが大切です。

コンテンツの種類と数

コンテンツには、テキストや画像だけでなく、動画、アニメーション、グラフィック、インフォグラフィックなど、さまざまな形式が含まれます。

これらのコンテンツをどの程度充実させるかによって、制作コストが大きく異なります。

テキスト中心のシンプルな企業紹介サイトであれば、比較的低コストで済むケースが多く、
ライティング費用を含めて10万〜30万円程度が目安です。

一方で画像や動画を多用し、ブランドイメージを打ち出すサイトの場合、写真撮影や映像制作の費用が加算され、50万〜100万円以上に達することもあります。

アフターサポートの内容

更新頻度が高いサイトやセキュリティが求められるサイトでは、定期的なメンテナンスが欠かせません。

一般的にアフターサポートも込みだと高額になりやすい傾向にあるものの、制作者にアフターサポートも任せることで社内リソースの有効活用につなげられ、結果として効率的な場合があります。

フリーランスへのホームページ作成を依頼する注意点とその対策

フリーランスにホームページ作成を依頼する場合、個人対応となることから納期の遅延や対応内容の食い違いといったトラブルが発生する場合があります。

ここでは、フリーランスにホームページ作成を依頼するときの注意点とその対処法を解説します。

フリーランスは実績を品質の目安に探す

フリーランスに依頼する場合、実績が品質の目安となります。
ポートフォリオなどの公開実績から、自社に求める方向性と似た実績がないか確認しておくとフリーランスの技術不足に関する後悔を予防できるでしょう。

また、一度作成されたホームページの改修を依頼する際には、場合によっては新規作成よりも高いコストがかかることもあるため、公開実績における品質を確認しておくことも大切です。

納期トラブルや途中放棄のリスクには契約書の作成などの冷静な対応

フリーランスは個人対応となるため、万が一のトラブルに備えることが重要です。

納期トラブルや途中放棄に関しては、残念ながら完全には排除できないものの契約書の作成やトラブル後の冷静な対応で対処できます。

以下は、トラブル発生時の具体的な対処法です。

1.直接やり取りで解決を試みる

直接やり取りを行う際には、解決への協力姿勢を示すことで話が進みやすくなります。

トラブルのポイントを明確にし、証拠となるメッセージや契約書の該当箇所を示しながら説明すると、相手も状況を理解しやすくなります。

万が一話し合いが難航する場合には、やり取りを記録に残すことを意識し、後日の証拠として活用できるようにしておくことが重要です。

2.クラウドソーシングなら運営に報告

クラウドソーシングサイトでは、依頼者とフリーランス間におけるトラブル解決のサポート窓口を備えていることが多いです。

トラブル相談窓口やサポートセンターなどで、以下のような状況を報告しましょう。

依頼途中でフリーランスに飛ばれてしまった場合でも納品が完了していない段階であれば、報酬の持ち逃げを予防することも可能です。

ただし運営側にトラブルを対処してもらう場合には時間がかかることが一般的なため、なるべくトラブルに至らないよう事前に注意することが重要となります。

3.契約書の内容を確認し、法的対応を検討する

直接やりとりをしていた場合には、法的対応を検討することも有効です。
契約書に納期や修正対応、トラブル時の責任範囲などが明記されていれば、問題が発生した際の根拠として活用できます。

トラブルが解決しない場合や、相手が連絡を拒む場合には、弁護士や行政書士などの専門家に相談し、法的措置を検討することが大切です。

フリーランスにホームページ作成を依頼するメリット

いくつかの注意点はあるものの、フリーランスにホームページ作成を依頼することでコストや一貫性などのメリットがあります。

ここでは、フリーランスにホームページ作成を依頼するメリットを解説します。

大手制作会社よりも低コスト

フリーランスは企画から制作・納品までを一人で担うケースが多く、間接コストが発生しません。

必要な業務に絞った提案を受けやすいため、無駄を省いた予算設計がしやすいのも特徴です。

制作者と直接やり取りできるから柔軟な対応が可能

フリーランスに依頼することで、クライアントの要望をダイレクトに受け取り、迅速に反映させることが可能です。

初期段階で打ち合わせた内容や細かな要望が途切れることなく反映されやすく、意図がぶれる心配が少ないです。

制作中に方針が変わった場合でも、迅速に修正対応ができるため、完成度の高いホームページが実現しやすくなります。

迅速な納期対応が可能なことも多い

責任感のあるフリーランスを選ぶことで、スケジュールへの柔軟な対応が期待できます。

短期間でのホームページ公開が求められるケースでも、相談すれば対応可能な場合もあるでしょう。

フリーランスにホームページ作成を依頼する具体的な方法

ここでは、具体的な依頼方法として「知り合いの紹介」「クラウドソーシングの活用」「SNSでの検索」「Web検索」の4つの方法をご紹介します。

それぞれの方法にはメリットや注意点があるため、目的や要件に合わせて使い分けてください。

知り合いなどの伝手を頼る

知り合いなどの伝手を頼ることで、一時的な信頼性を担保しやすくなります。

たとえば、過去に依頼した企業が成果を実感しているケースでは、実績や対応力に安心感を持てるため、無駄なリスクを避けやすいです。

紹介者を介することで、コミュニケーションがスムーズになることもメリットです。

クラウドソーシングを活用する

Web制作専門のプラットフォームや総合型のサイトを利用することで、多様なスキルを持つフリーランスを比較検討できます。

求めるサイトの種類やデザインイメージ、必要な機能などを明確にすることで、適切なスキルを持つフリーランスからの応募が期待できます。

SNSで評判の良い人物を探す

TwitterやInstagramなどのSNSには、制作実績やポートフォリオを公開しているフリーランスが多く存在します。

クライアントとのやり取りや作業報告をリアルタイムで発信しているケースが多く、仕事に対する姿勢や責任感を確認することもできます。

Web検索で自力で探す

個人サイトやブログを持っているフリーランスは、自身の制作実績をWeb上で紹介していることが多く、デザイン力や技術力を見極めやすいです。

Web検索では、SNSやクラウドソーシングに登録していないフリーランスとも出会えるチャンスがあるため、より多くの選択肢を得られるのが魅力です。

フリーランスに低コストで高品質なホームページを作成してもらうコツ

ここでは、限られた予算内でも満足度の高いホームページを作成してもらうための具体的なポイントをご紹介します。

作業範囲を明確にして追加費用を予防する

プロジェクトが進行する中で要望が追加されると、追加費用が発生する場合があります。
また、方向性が定まっていないホームページは完成後に不満が残りやすいです。

追加費用や不満を予防するためにも、事前にホームページ作成の目的を明確にすることが大切です。
追加費用を予防する観点では、依頼先のフリーランスに何回までなら修正対応が可能なのかを確認しておくことも重要となります。

予算を抑える工夫をする

以下では、ホームページ作成において予算を抑える工夫を解説します。

画像や文章を自社で用意する

素材の準備やライティング作業はプロに依頼するメリットが多いものの、これを自社で用意できればコストを抑えられます。

プロカメラマンによる撮影やプロのコピーライターによる文章作成は、それぞれ数万円から数十万円のコストがかかることもあります。

自社で用意しておくと組み込む際にもスムーズなため、限られた期間で制作する場合にも有効です。

保守や更新を自社で対応する

情報更新やセキュリティ対策はすべてフリーランスに任せると、月額サポート費用として1万〜10万円程度かかるケースが一般的です。

しかしWordPressや他のCMSを使用している場合は、更新作業が比較的容易なため、担当者を決めて操作方法を習得することで日常的な管理が可能です。

ブログ記事の追加や画像の差し替えなど、基本的な操作を事前にフリーランスから操作マニュアルをもらうことができればスムーズに対応できます。

最低限必要なページ数に絞る

ホームページ作成はページ数が多ければ多いほど制作工数が増え、その分費用が高くなります。

たとえば、コーポレートサイトの最低限必要なページの例は以下のような内容になります。

作成費用を抑えたい場合には、最低限必要なページのみをとりあえず作成することも有効です。
追加は後日行うことで、予算や意向にあわせたホームページ作成が可能となります。

まとめ：フリーランスに低コストで高品質なホームページを作ってもらおう

フリーランスにホームページ作成を依頼することで、コストを抑えながらも質の高いサイトを制作することができますが、そのためにも信頼できるフリーランス選びが欠かせません。

当サイトでも、ホームページ制作を承っています。

ホームページ制作を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。