独自ドメインを無料で取得する方法|デメリットやおすすめサービスも紹介

「独自ドメインを無料で取得したい」「無料の独自ドメインにデメリットがないか不安」そのようなお悩みを抱える方がいらっしゃるのではないでしょうか。
独自ドメインは有料での取得が一般的です。しかし一般的ではないものの、無料で取得する方法もあります。ただしデメリットを認識したうえで利用しなければ時間を無駄になるため、注意が必要です。
この記事では、独自ドメインを無料で取得する方法とデメリットを解説します。無料で独自ドメインを取得したい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事をざっくりまとめると
- 無料の独自ドメイン取得はレンタルサーバーの契約がおすすめ
- デメリット踏まえると無料ドメインは事業用にはおすすめできない
- 独自ドメインが必要なときには有料ドメインがおすすめ
独自ドメインとは?
独自ドメインとは、インターネット上に存在する唯一無二の住所のようなものです。ドメインによって、Webサイトがどこにあるのかを示すことができます。そのためWebサイトのドメインが判明すれば、インターネット環境と接続できるデバイスが揃っていれば世界中どこからでも対象のWebサイトにアクセスすることが可能です。
また独自ドメインであれば、有料・無料にかかわらず「https://」以降からのトップレベルドメイン(最後のドットに続く部分)部分までに好きな文字列の設定が可能です。独自ドメインなら店舗名や企業名、個人利用などの目的にあわせて文字列を設定できます。
おすすめはXサーバーの独自ドメイン永久無料特典の利用
Xサーバーで12カ月または24カ月プランを契約すると、1つまたは2つの独自ドメインが無料で獲得できます。
Xサーバーで独自ドメインを取得するメリット
- 契約中はずっとドメインを保有できる
- ドメインの末尾の種類が豊富
- 初心者も簡単にサイト運営しやすい
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独自ドメインを無料で取得する3つの方法
独自ドメインを無料で取得できるサービスは、以下のとおりです。
- Freenom
- No-IP
- Dot TK
ここからは、独自ドメインを無料で取得できるサービスを3つ紹介します。
Freenom
出典:Freenom
Freenomは、オランダ・アムステルダムに本拠地を置く無料ドメインプロバイダです。海外の業者ではあるものの、公式サイトは日本語にも対応しています。ただしドメイン取得後のマイページは、英語表記なため注意しましょう。
取得できるドメインの種類 | 「.tk」「.ml」「.ga」「.cf」 |
注意点
- マイページが英語表記
- 12ヶ月以上使用し続けるには事前申請が必要
No-IP
出典:No-IP
No-IPは、ダイナミックDNSを提供するサービスです。無料で「no-ip.biz」のドメインを取得できます。公式サイトは英語表記なため、英語が読めない場合には翻訳が必要です。
取得できるドメインの種類 | 「no-ip.biz」 |
注意点
- サイト全体が英語表記
- 30日ごとの利用確認ができないとドメインが使用できなくなる
Dot TK
出典:Dot TK
Dot TKでは「.tk」のドメインが取得可能です。取得できるドメインの種類は1種類であり、規定期間内のアクセスが25以下だとドメインが削除されるため注意しましょう。
取得できるドメインの種類 | 「.tk」 |
注意点
- 90日間のアクセス数が25以下ならドメインが削除される
無料の独自ドメインにデメリットはある?
無料の独自ドメインのデメリットは、以下のとおりです。
- 「.com」や「.jp」にはできない
- サービス終了でドメインが使えなくなる可能性がある
- 提供会社の利用条件を守れないとドメインが使用できなくなる
ここからは、無料の独自ドメインすべてに共通するデメリットを詳しく解説します。
「.com」や「.jp」にはできない
無料の独自ドメインでは、「.com」や「.jp」にはできません。トップレベルドメイン(ドメインの末尾)には、それぞれ意味があるためです。たとえば、見慣れた「.com」や「.jp」には以下の意味があります。
「.com」 | commercial(商用)という意味 |
「.jp」 | Japan(日本に住所がある組織・個人)という意味 |
無料ドメインで取得できる「.ml」はマリ共和国に割り当てられたドメインです。提供会社や料金によってトップレベルドメインが確定しているため、ドメインの末尾を一般的な「.com」や「.jp」にはできません。
サービス終了でドメインが使えなくなる可能性がある
無料の独自ドメインを取得した後に、運悪くサービスが終了してしまうとドメインが使えなくなる恐れがあります。サイト公開の途中で終了した場合には、アクセスしても閲覧できません。検索エンジンからの評価がリセットされてしまうなどのデメリットがあります。
提供会社の利用条件を守れないとドメインが使用できなくなる
無料の独自ドメインは、提供会社ごとに細かく利用条件を取り決めています。利用条件を守れなかった場合には、ドメイン削除などのデメリットがあるため利用前に確認が必要です。提供会社ごとに異なるものの、定期的なログインやアクセス数などが多い傾向にあります。
無料の独自ドメインのメリットはお金の節約
無料の独自ドメインを利用するメリットは、ドメイン代を節約できることです。本来ならお金がかかる部分が無料となため、サイト運営にかかる経費を削減できます。
無料の独自ドメインは限られた期間・利用なら、問題なく利用できる可能性があります。
無料の独自ドメインをおすすめしないケース
無料の独自ドメインをおすすめしないケースは、以下のとおりです。
- 企業や店舗の公式サイトネットショップ
- 趣味で運営しているサイト
- 収益化を狙っているサイト
上記のケースだとなぜ無料の独自ドメインをおすすめできないのかについて、詳しく解説します。
企業や店舗の公式サイト・ネットショップ
企業や店舗の公式サイトで無料の独自ドメインをおすすめしない理由は、以下のとおりです。
企業や店舗・ネットショップの公式サイトで無料の独自ドメインをおすすめしない理由
- 閲覧者から怪しいサイトと思われる可能性がある
- 利用条件を守れなければサイトが消える場合がある
無料独自ドメインのトップレベルドメインは、一般的に見慣れない文字列ばかりです。サイトにアクセスした人から「怪しいサイトかもしれない」「もしかして公式サイトではないのかも?」と思われてしまう可能性があります。
また、無料独自ドメインは利用条件を遵守する必要があります。提供会社ごとに規約は異なるものの、ルールを守れているかどうか提供元の判断である部分は共通です。企業や店舗の公式サイトには、信頼性の獲得が目指せる有料の独自ドメインを利用しましょう。
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趣味で運営しているサイト
趣味で運営している場合でも、消えたら困るサイトには無料の独自ドメインはおすすめしません。無料の独自ドメインは、提供会社の都合で利用停止やドメイン削除に至る恐れがあるためです。
趣味で運営しているサイトだとしても、何かの拍子に消えてしまうとサイト運営に費やした時間が無駄になります。趣味で運営しているサイトも、消えたら困る場合には無料の独自ドメインを利用するのは控えましょう。
収益化を狙っているサイト
無料の独自ドメインで収益化を狙うのは、難しい傾向にあります。Webサイトの収益化方法はアフィリエイトやコンテンツ販売などであり、いずれの方法も閲覧者からの信頼性が必須なためです。
見慣れないURLのサイトでは、サイトの訪問者が安心して商品を購入しづらくなります。Webで商品を販売する場合キャッシュレスによる決済方法がメインなため、怪しいサイトだと思われてしまうと情報漏洩や不正利用などを警戒させてしまう恐れがあります。
売上につながるチャンスを逃しやすい傾向にあるため、収益化を狙っているサイトでは無料の独自ドメインを使用しないようにしましょう。
有料の独自ドメインのメリット
有料の独自ドメインのメリットは、以下のとおりです。
- 同じURLをずっと利用できる
- Web集客効果を実感しやすい傾向にある
- ドメインと同じメールアドレスを安定的に利用できる
- 自由度の高いサイト運営を行える
同じURLをずっと利用できる
有料の独自ドメインでは、契約している限り同じURLをずっと利用できます。サービス終了などでサーバーを引越し(移転)するとしても、要点を抑えて移転作業ができれば移転後も同じURLを利用することが可能です。
同じURLを利用し続けることで、久しぶりに来訪する人も取りこぼしにくくなります。そのため、有料独自ドメインならサイト運営上にある目的を達成しやすくなります。
Web集客効果を期待できる傾向にある
独自ドメインを有料と無料で比べた場合、検索結果で上位表示されやすさはどちらもそう変わりません。しかしURLの末尾が「.jp」や「.com」の場合、変なサイトと思われるリスクを低減できます。
ユーザーから不審に思われるリスクを低減できる有料の独自ドメインなら、非対面での信頼性構築が重要なWeb集客において効果が高まりやすい傾向にあります。
ドメインと同じメールアドレスを安定的に利用できる
有料の独自ドメインでは、ドメインと同じメールアドレスを安定的に利用できます。ドメインと同じメールアドレスを利用することで、ユーザーや閲覧者からの信頼を獲得しやすくなります。
特に、企業や店舗の公式サイトで一般顧客や取引先と連絡をとる場合にはドメインと同じアドレスが有効です。GmailやYahoo!メールなどのフリーメールよりもユーザーや他社から信頼を獲得しやすい傾向にあります。よって、ビジネス利用には有料の独自ドメインがおすすめです。
自由度の高いサイト運営を行える
有料の独自ドメインは、無料の場合よりも自由度の高いサイト運営を行えます。契約者本人にドメインの所有権があるためです。
ログイン頻度やアクセス数が少なくても、サイトが消える心配がありません。そのため有料の独自ドメインは、本格的なサイト運営に適しています。
独自ドメインは無料と有料でどんな違いがある?
無料の独自ドメインと有料の独自ドメインの違いは、以下のとおりです。
独自ドメインの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
無料 | ・運営に費用がかからない | ・サイトが消える場合がある ・トップレベルドメインが一般的でない ・提供会社ごとに利用条件がある |
有料 | ・同じURLをずっと利用できる ・ドメインと同じメールアドレスがある ・サイト運営の自由度が高い | ・利用中は費用がかかる |
無料の独自ドメインに関するよくある質問
無料の独自ドメインに関するよくある質問を解説します。
有料の独自ドメインの年間維持費はどれくらいですか?
独自ドメインの維持費は、平均年間2,000円程度です。ただし、サービスやトップレベルドメインによって差があるため、あくまでも平均と認識しておく必要があります。
レンタルサーバーは必要ないって聞いたけど本当?
サーバーはWebで情報発信をするために必要であり、自身でサーバー設備を保有することも可能です。しかし、機器の購入費用やメンテナンスの手間が必要になります。
トータルのコストを考慮すると自身でサーバーに必要な機器やメンテナンスをするよりも、レンタルサーバーを利用するほうがコストパフォーマンスが良い傾向にあります。
共有ドメインとはどういう意味ですか?
共有ドメインとは、1つのドメインを複数人数で利用しているドメインです。家で例えるなら、独自ドメインは戸建てであり、共有ドメインは戸建てとなります。
共有ドメインは主にブログサービスで提供されており、はてなブログの「hatenablog.jp」やアメブロの「https://ameblo.jp/◯◯◯/」などがあります。共有ドメインは無料で利用できる場合が多いですが、広告表示や利用規約の遵守などがデメリットです。
独自ドメインはどう決めたらいいですか?
サイトの目的にあわせて、認識しやすくシンプルな文字列にしましょう。シンプルにすることで視認性が高まり、手動で入力するとしても間違いが減るためです。
例えば、店舗の公式サイトを立ち上げる場合であれば店舗名をシンプルに入れましょう。URLで公式サイトと認識してもらいやすくなります。
無料の独自ドメインもあるが本格的なサイト運用には有料がおすすめ
独自ドメイン取得は無料でも可能ですが、本格的なサイト運用には有料がおすすめです。無料の独自ドメインでは、利用条件の遵守やトップレベルドメインに制限があるため、来訪者が怪しく感じやすいためです。
コストを抑えて独自ドメインを取得するには、レンタルサーバーのXサーバーがおすすめです。利用プランに応じて、1つまたは2つの独自ドメインを取得できます。
独自ドメインにかかる時間やお金のコストを低減したい場合には、Xサーバーを利用しましょう。